正式名称は定かではありませんが、機能的に見て「手動ポンプ式殺虫剤噴霧器」と呼べる物。
筒型のボディーが手押し式のポンプになっていて、
噴射口付近に取り付けられているタンクから殺虫剤を噴射する仕掛けになっております。
現行の缶タイプとは違い、噴霧量をアナログ調整できる優れものです。
なんとなく記憶の片隅には残っていましたが、かなり懐かしい代物でした。
発見したそれのタンクの中にはすでに液剤は残っておらず、その機能はもはや完全に停止した状態でした。
缶スプレータイプに取って代わられてしまい、現在では全く見ることのない日用品です。
遺物と化したそれを見つめているうちに、
もしかしたら今でも少量ながら生産しているかもしれないのでは?という想いが湧き上がってきました。
需要というのは恐ろしく多岐にわたって存在しているんですから、
思いも寄らぬ用途があっても不思議じゃありません。
板チョコだって70年以上も売られているんですものね。
で、早速>「アース製薬株式会社」に問い合わせのメールをぶち送りました。
「ポンプ式の殺虫剤噴射器ってどうですのん?」
数日後、アース株式会社のお客様相談センターから返事が到着。
「わが社では、例の家庭用殺虫剤は1929年(昭和4年)から発売を始めて1985年(昭和60年)頃に販売を中止いたしました。
従いまして弊社にも商品の在庫は全くございませんし、再度販売を開始する計画もございません。
既に製造・販売を中止してから長年月が経過していて、
特別な資料も残っていませんので、これ以上のことをお答えすることはできません。
なにとぞご了解いただきますようお願いいたします。」
。。とのこと。
丁寧に返事をもらったのは嬉しいのですが、
なんだか文面に静かな怒りが含まれているような気がしたので、ちょっとだけ静かに反省しました。
質問メールで
「小型しカラフルに着色して、ファニーなデザインにしたら売れるんじゃないでしょか?」
と書きなぐった意見は、見事にばっちり黙殺されておりました。。。。
優秀な意見のお礼に殺虫剤1年分とか頂けるという皮算用はもろくも崩れ去りましたよぉ。

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