2004年10月20日

プラモな夜

男の子として忘れかけていたものに出会えた秋の日。

プラモデルや教材などを作っている「アオシマ」という静岡の玩具メーカーがあります。
同じプラモデルメーカーでも「タミヤ」とか「バンダイ」とかとは少し毛色が違ってどちらかといえば「食玩」色の強いメーカーで、おもちゃ屋ではなく駄菓子屋によくその製品が並べられていました。
子供の頃、なけなしのお小遣いを握り締めて近所の駄菓子屋に通ったのを覚えております。

「アオシマ」製のプラモデルが他の製品と大きく違った点はそのアイデアの豪快さと独創性にあります。
とにかく「合体」が大好きで、なんでもかんでも「合体」しちゃうのです。
最初の頃に発表されていたのは「アトランジャー」というアオシマオリジナルの合体ロボットで、ギリシャ神話のキャラクターをモチーフにしたイカすモデルでした。
atora.jpgかっきぃー
まだこの頃は頭・胴体・腕・足が合体するというよくある合体ロボットアニメと特に何も変わらない普通の設定だったのですが、この後に続いたシリーズが珠玉のラインナップを誇ることになります。

続いて登場したのが「合体巨艦ヤマト」なる戦艦型合体マシーン。
jamato.jpgみかん色の戦艦
「宇宙戦艦ヤマト」を超絶にパクっているのはまだ涙を呑んで黙認するとして、無理にでも合体させるため戦艦自体を輪切りにしてしまう発想には度肝を抜かれます。
設定としては分裂した固体それぞれが独立したマシンになり、ピンチの際には合体して「ヤマト」になって大活躍するという運び。
「各パーツマシンはそれぞれに動力や操舵システムが備え付けてあるだろうに、わざわざ無理して合体する必要があるのか?」という素朴な疑問はこの際わしづかみにしてポイな勢いです。
よく見ると各部位には魅力的な合体要素が目白押しで、艦首部分にはゼロ戦らしき物体が2機ありえない大きさと姿勢でくっついていたり、艦橋部分がなぜかロボットになって戦艦の中央に鎮座マシマシしたりしております。
ちなみにこのロボットの名前は、さもしてやったりという風に「ムサシ」。
もちろんこいつも分離・合体可能。とにかく合体です。
musashi.jpgなんかいる・・・
アオシマはこのシリーズの前にも「レッドホーク艦隊」シリーズというものを発売していたらしく、どうも戦艦にはヒトシオの思い入れがあるようですね。

ヤマトブームが下火になってきたと思うとすかさず次の刺客を送り込んでくるアオシマちゃん。今度は当時吹き荒れていたスーパーカーブームにあやかってイタリアの名車がターゲットに。
kaunt.jpgカウンタックだー!
「合体カウンタック」
やはり輪切りです。
ただし、合体はシリーズを通して「4体合体」が基本になっていたようなので、どうしても3つにしか区切れないボディーに加えてエンジン部分も合体部品に数えられていました。
一見狗肉の策 のようですがきっとすぐ思いついたのでしょう。
barabara.jpg輪切りだし
しかし合体せずともすでにメインエンジンを搭載しているマシンがあるのですから、別にもうカウンタックにならなくてもいいじゃないかと思いがちですが、やはりそういった些細なことはわしづかみで処理されてしまうので、硬く目を閉じてスルーするしかありません。
何でもいいからカウンタックじゃないと意味がないわけです。まさに男の料理といった雰囲気ですね。
このカウンタックも前述のアトランジャーやヤマト同様、合体によって余った部分同士が別のマシンに合体変形することができます。
決して余った部分もムダにしません。日本人の心得です。肉牛に捨てるとこ無し。
大雑把な中にも繊細な心配りがあるのは緩急使い分けるといった計算ではなく、多分普通に行き当たりばったりなのでしょう。気持ちはわかります。
part.jpg合体前はちんちくりん
「合体カウンタック」の好調な売れ行きに気を良くしたアオシマはこの後「合体ポルシェ」「合体フェラーリー」「合体ブーメラン」と一連の名車シリーズを展開していくことになるのですが、どれもカウンタックの人気を超えることができず、そのまま合体シリーズもろとも姿を消すことになったようです。

これらのシリーズには¥100シリーズと大型の¥500円シリーズがあって、貧乏だったおいらは¥100のミニシリーズに甘んじることを余儀なくさせられていました。
¥500シリーズだと4体セットで¥2000にもなりますから、お年玉もらっても買うのを躊躇われたくらい当時では高額な玩具でした。
一体だけではどう見ても不細工の他何者でもない前衛デザインと、合体して完全体に形成されていくという魅惑のギミックとが相まってどうしても4体集めたくてしょうがなくなるというところが、アオシマが販売戦略として断固合体にこだわったことの理由だったのでしょう。
接着材をまったく使わないでハメコミ式で作成できるところや、パーツごとに予め色分け塗装してあるといった最近のプラモデルにも通じるような購入者への配慮が、おいらのようなヘタレな子供にはずいぶん受けたと思われます。
多分かなり儲かったんでしょうなー。
現在では、絶販で入手困難なこれらのモデルは一部のマニアの間でだけ高値取引されているようです。
しかし、それでもなかなか手に入れることが難しいため再販の声も多いようですね。
再販されたらおいらも買ってみよう♪


以上のようなことはもっとワラタ日記さんのところで紹介されていたDEATHさんの
バカプラモ展示場(メインDEATH'S ROOM
での記事を見て思い出してしまいました。
アオシマの奇想天外な商品がたくさん紹介されているので是非ご覧になってくださいませ。
見たことも聞いたこともないという方にはピンと来ないでしょうが、微塵でも懐かしいと思った方にはたまらなく魅力的です。
もちろんおいらは夜中じゅう笑い転げてしまいました。

一番吹いたのはこれ。↓
「わくせいメカニロボットシリーズ」

ガガーて。

===

記載の写真はネット徘徊して見つけたサイトからの無断転載です。
問題ある場合は「こらー」と叱ってください。
今に始まったことでありませんが・・・(汗)
posted by とと at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | うんちく・小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。