スキーなんかで民宿やペンションを利用すると、
よく部屋に「旅の思い出」とか書かれたノートが置いてありますよね?
その部屋に宿泊した客々が旅行の感想や宿へのお礼なんかを書き綴ってるアレです。
ほとんど大した内容は無くアベックののろけか料理の感想が大半なんですが、
たまに心を揺さぶる感動系や、やるせない遺書系の書き込みがあったりして
なかなか読み応えがあったりします。
以前利用した民宿にもそれはありました。
ただその民宿のノートでは、その客の書き込みに宿の人がレスを書き添えていました。
「??いつか〇〇君と結婚しま??す♪その時は報告にきますね。うふ。」
??その時はたくさんのお子様とご一緒でしょうからお子様メニューをご用意させていただきます。
お幸せに♪??
・・・・みたいな。
その宿を再び利用しないと見ることの無いレス。
その儚さが妙にツボでどんどん読んでしまったのを覚えています。
で、読み進んでいるうちに最後のページになったのですが、
そのページがおいらのハートにとどめを刺してしまいました。
ページ中央に丁寧な楷書で、
「ボイン」
ぼいんて。
圧倒的なインパクトが脳を直撃しました。
それは「ボイン」という名の恋愛小説の表紙かと思うほど、芸術的書き込みでした。
そして圧巻は対する宿のレス、
「ボインちゃん」
意味が解りません。
ゆえに底なしの愉快さがあります。
一体どういう状況の会話なんでしょう。
しばらくのたうちまわらせていただけました。